黒鯛の嗅覚と味覚はアミノ酸で支配されている!

黒鯛の嗅覚と味覚はアミノ酸で支配されている!

食べ物のにおいイメージ画像

 

食欲をそそる匂い。

 

私たち人間にもあると思いますが、魚である
黒鯛にも同じように食欲をそそる匂いという
ものがあるようです。

 

しかも、視界の悪い海の中では視覚情報で
あられる情報よりも嗅覚から得られる情報の
ほうがはるかに効率的に餌のありかを見つけ
るのに適した方法です。

 

実際、黒鯛に限らず多くの魚は潮の流れに
逆らうように泳いでいることが多いです。

 

これは、潮の流れに乗って漂ってくる匂いを
効率よく嗅ぎ分けるためと考えるとしっくりきます。

 

 

黒鯛の嗅覚はかなり良いほう!チヌは鼻が利く!

黒鯛の鼻イメージ画像

 

写真の魚は真鯛ですが、黒鯛も同じ位置に
鼻の穴が両面付いています。

 

こちらのページで
>>クロダイ・チヌは視力は悪いが視野は広い!近視でもなさそう。
否定した釣り人の定説

 

「黒鯛は目が良い!」

 

ですが、もう一つの定説

 

「黒鯛は鼻が利く」

 

のほうは、どうやら当たりだったようです。

 

難しい話は端折りますが、鼻が利くかどうかの
判断基準になる魚の鼻の中にあるセンサーの
ようなものの枚数が、メジナ25枚前後・
イシダイ24枚前後に対して黒鯛は58毎前後
とかなり優秀な数字を示しています。

 

同じような環境に住む魚どうしで比較した場合、
倍近く鼻が利くと考えられます。

 

また、黒鯛が”美味しそう!”と感じる匂いを発する
アミノ酸の種類として考えられているのは

 

  • グルタミン
  • アラニン
  • メチオニン
  • リジン
  • セリン

 

のようです。

 

配合餌などを買う際の参考になりそうです。

 

 

チヌが”美味しい”と感じるアミノ酸の種類は?

 

魚がおいしそうと感じるにおいのアミノ酸は上記にあげた
アミノ酸が大抵の魚に当てはまるようですが、実際に
食べて魚がおいしいと感じるアミノ酸の種類には魚種
ごとに違いがあるようです。

 

海藻類を主に食べている「アイゴ」が
食べておいしいと感じるアミノ酸の
種類は

 

  • グリシン
  • プロリン
  • アラニン
  • グルタミン酸
  • セリン

 

などで、ほかの魚種が食べておいしいと感じる
アミノ酸に「グルタミン酸・セリン」などの
海藻に多く含まれるアミノ酸が加わる。

 

これに対してチヌが好むアミノ酸は

 

  • グリシン
  • プロリン
  • アラニン
  • アルギニン
  • リジン
  • セリン
  • アスパラギン
  • システイン
  • グルタミン

 

などで、アイゴと被る部分も多いが
主に甲殻類やゴカイなどの虫エサに
含まれる成分が目立っている。

 

魚によって食べるえさに違いが出るのはやはり味覚の差に
よるものと考えてよさそうな気がします。


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