チンチン・カイズ・チヌ・年無しの正確な判断基準は?
チンチン・カイズ・チヌ・年無し。
どれも黒鯛の呼び方ですが、どこから
がカイズでどこからがチヌでどこからが
年無しなのかという判断基準が明確
ではありません。
50cm以上を年無しサイズと呼ぶ釣り人
もいれば、60cmを超えるようなサイズで
ないと年無しとは言えないという方もいます。
また、関東方面では40cmのクロダイをチヌ
と呼んでも問題なかったとしても、長崎で
釣れた40cmのクロダイをカイズと呼ぶ人も
います。
なぜこのように地域などによってクロダイの
呼び方が変わるのかは、このような事情が
あるのではないかと思うのです。
黒鯛は育つ環境で成長スピードが異なる。
黒鯛は、外洋のように潮の流れが速く厳しい
環境でありながら餌が豊富な地域では非常
に速いスピードで成長します。
黒鯛の寿命は18~20年程と言われています
が、同じ18歳のクロダイでも内湾のクロダイと
外洋のクロダイでは15cm以上の差が出ること
もあるのです。
この違いが、釣れる場所などによって黒鯛の
呼び方が異なってしまう理由ではないかと思います。
大きさよりも年齢で黒鯛の呼び方は変えるのがしっくりくる!
なので、黒鯛の呼び方の変化は個体の大きさよりも
個体の年齢のほうに焦点を当てたほうがよりしっくり
くるのではないかと思います。
年齢を重ねた個体のほうが釣るのがより難しくなり
ますので、釣り人の取ってはそのほうが達成感も
共有しやすいですので。
以上のことから
- 0~5歳 チンチン
- 6~10歳 カイズ
- 11~15歳 チヌ(黒鯛)
- 16歳以上 年無し
というのがしっくりくる黒鯛の呼び方
の変化かと思います。
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